ドバイ・ウォーター・キャナルはドバイに新しく開かれた全長3.2km、川幅80mから120mの運河です。
2013年に掘削が開始され、2016年11月に開通しました。ドバイの新商業街として開発されているビジネスベイからペルシャ湾に注ぐこの運河の周辺エリア一帯は、ドバイの新たな中心となる一大商業区域として開発される予定となっています。
出典 whatson.ae
特筆すべきは安全面に対する徹底的な管理体制です。世界中の富裕層が集うことになるエリアなだけに、その力の入れようは並ではありません。なんと最新の顔認識システムを活用し、犯罪者や要注意人物がエリア内に立ち入った場合、すぐに判明するようになるそうです。まるでSFの世界のような管理体制。ドバイの圧倒的な財力を背景にしていなければ、そうそうできることではないでしょう。
滝の上には片道7車線のドバイのメインロードのシェイクザイードロードが走っており、橋の左右両面から水が放出される作りになっています。
七色に色が変わる滝。
こちらの滝の色は、滝の横でパソコンにて操作している男性が行っているものでした。
そのうち、こちらも人の手を借りずに全自動になると思います。
周辺環境の整備も万全です。まず、運河の川べりは市民の憩いの場として提供されます。水と緑にあふれた環境はこの砂漠の街では貴重な癒しの空間となることでしょう。また、隣接するサファ・パークはドバイで最大の面積を誇る広大な公園です。数々のスポーツ施設や庭園、観覧車など、充実の設備が取り揃えられています。
プロムナード沿いに設置されているUSBの充電器
遊歩道やランニングコースは既存のジュメイラビーチのものと接続され、全長7kmになります。緑豊かな水辺の公園を抜けた先に美しいいビーチがある遊歩道なんて他ではなかなか見れない贅沢なものではないでしょうか。
河口に位置し、現在は閉鎖されているジュメイラ・ビーチ・パークの再開と拡張も決定しています。その先の半島部分にもアパートメントやショッピングモール、レストランなどが建設される予定です。
この運河沿いにはプロムナードがあり、滝がある付近には
JW マリオット マーキス ホテル ドバイ
セント レジス ホテル →セントレジスについて詳しくはこちら
ザ ウェスティン ドバイ
W ホテル
(マリオット以外は全て隣接した場所にあります)
の、4つのホテルが建っており、いずれからも徒歩でアクセス可能です。
これらのホテルに宿泊の際には、川沿いを眺められるお部屋を指定してみたり、川沿いをお散歩してみたり、ドバイの新しいスポットを散策してみてはいかがでしょうか
世界屈指のラグジュアリーな都市の中で、水と緑に溢れた美しい風景を楽しみながら安全かつ快適に暮らせるとは、何一つ欠けたところのない理想的な住環境が実現したようにさえ思えるドバイ・ウォーター・キャナル。この運河の完成でドバイの中心地はまるで1つの島のようになりました。
そして、ドバイの水上交通機関網がさらに発達。ドバイクリークとドバイ ウォーター キャナルがつながりました。
出典 gulfnews.com
ニューヨークのマンハッタンを思わせるような地理的条件。「中東の金融センター」と呼ばれるドバイですが、中東の身に留まらず、ニューヨークのような世界の金融センターを目指しているのかもしれません。いずれにしても、この運河はドバイのさらなる国際的地位の向上に大きく貢献することでしょう。ドバイ観光の基点としてもぜひおすすめです。
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