ドバイで有名な『アラブ香水』ブランドメーカーをご紹介！

公開日時: 2016年12月9日/更新日時2019年11月18日

ドバイでは、アラブ諸国の男性も女性も必ず香水をつけています。アラブ人にとって香水とは伝統かつ日常の身だしなみとなっていて、イスラム文化にはなくてはならないものなのです。イスラム圏の香水の文化は5000年に及びます。当時は希少価値が高かったため、神事や王侯貴族のものでした。

香水と言ってもアラブ製のものは少し違います。アラブ製の香水は通常の香水のものより小さいガラス瓶に入っています。身だしなみのためにいつも香水を持ち歩いているためです。

香水の成分も、通常のものはアルコールが入っていますが、アラブではコラーンによりアルコールの使用が禁止されているために入っていません。そのかわりに香油がベースとなっています。

香油とは主にフランキンセンス（乳香）、琥珀、ウード（アガーウッド）、サンダルウッド（ビャクダン）といった木の樹脂のものや、ジャコウ（ムスク）のような動物の分泌物、またダマスクローズやジャスミンなどの花弁などからとることのできるアター（精油）といった油、または油とブレンドしたものです。そのためアラブ製の香水はとてもエキゾチックな香りがします。

アルコールが入っていると揮発しやすいため香りが残りにくいのですが、アラブ製の香水はゆっくりと揮発するため香りがいつまでも持続します。

さらにアラブ人にとって香水はアイデンティティーのようなものでオリジナルを重視するため、同じ香りがする人はいません。家庭では常にウードやバフールというお香を焚いていて、衣類に香りが移るため、香水とお香の重ねづけで同じ香りをする人がいないという訳です。

《ドバイで有名な香水メーカーの一部をご紹介します》

Rasasi社

『La Yaquwam Ⅲ』はウードとジャコウを組み合わせたものをベースにフローラルとシトラスの香りをプラスしたアラビアンとヨーロピアンテイストの香気が楽しめます。

rasasi1

The Fragrance Kitchen(TFK)

Sheikj Majed Al Sabah殿下がイブ・サンローランやトム・フォードで技術を学んだ後、設立された会社です。フレッシュ　フレンチ精油やブルガリア　ローズ精油を好んで使用されています。『War of the Rose』、『Youth Memory』、『The Finest』、『Give me a Chance』などがあります。

出典　kuwaitbusinessreview.com

Hind al Oud

ビジネスマンだったMohamed Al Hilal氏によって設立された会社です。パチュリ油やベルガモット油、シクラメンアルデヒド油、アーモンド油をとりいれることが特徴です。2004年にはドバイの経済省より「the Best Traditional Niche Fragrances Award」を受賞しています。『Emarati Musk』などが有名です。

出典　mhgboutique.com

Yas Perfume

アラブ首長国連邦のロイヤルファミリー出身のBane Yas氏により創立されました。アラビアンとフレンチをブレンドしたテイストで主にジャコウ、アガーウッド（ウード）、シダ―油、スイートバイオレット精油などが使用されています。

Swiss Arabian Perfumes

アラブ首長国連邦で初めてできた香水メーカーです。

スイスの香水メーカー、Givaudan社と提携して設立されました。『Rakaan』for

menと『Roohi Fedak』for womenはベースノートにサンダルウッド（ビャクダン）油、ミドルノートにスパニッシュサフロン油とカンボジアのアガーウッド、トップノートにトルキッシュ　ローズ精油と琥珀が使用されています。

swiss

出典　fragrantica.com

Sprit of Dubai

安いものでも一つあたり３万円以上はするドバイの街からインスパイアされた超高級香水ブランドです。調香師であるアスガル・アダム・アリ会長（アル・アター）が、このブランドのために15種類の香水を誕生させました。最初の8つの香水は、「第一世代」とラベル付けされたニッチなコレクションです。次にリリースされた「第2世代」と名付けられたウルトラニッチコレクションは 7種類です。これら１５種類のコレクションはそれぞれ、ドバイの街からインスパイアされています。