イブン・バトゥータ・モールはドバイの有名な人工島リゾートであるパーム・ジュメイラと、同じく人工島で現在建設中のパーム・ジュべル・アリの中間に位置する巨大な観光にもオススメのショッピングモールです。
両人工島と同じく、中東最大級の不動産開発デベロッパーであるナキール社による一大リゾート開発計画の一環として建造されたもので、ドバイの中心地や国際空港からもさほど離れておらず、周りには豪華リゾートやホテルが林立するアクセスのいいエリアにあります。
モールの名前はイスラム世界最高の冒険家イブン・バトゥータにちなんで名付けられました。14世紀のモロッコで生まれたイブン・バトゥータは、イスラム世界のみならず世界中を旅したことで有名です。
日本の歴史の教科書にも乗っているので名前に聞き覚えのある人も多いでしょう。彼の旅は北アフリカに始まり西アフリカ、南スペイン、東ヨーロッパ、中東、南アジア、中央アジア、東南アジア、中国と数多くの国や地域を巡り、アフリカとユーラシアの2つの大陸を踏破するほど長大なものでした。
ショッピングモール内はイブン・バトゥータが旅した地域をコンセプトにしたコートに分かれています。それぞれチャイナコート、インドコート、ペルシャコート、エジプトコート、チュニジアコート、アンダルシアコートと名付けられており、彼が旅行した時代を再現した造りとなっています。
モール入ってすぐのアンダルシアコート。アンダルシアはバトゥータの生まれたモロッコと海峡を隔てた対岸のスペイン南部に位置し、800年近くに渡ってムスリムの支配下にあった地域です。アンダルシアコートでは、そのアンダルシアに残るレコンキスタ以前のイスラム文化を色鮮やかに表現しています。世界遺産のアルハンブラ宮殿やコルドバの大モスク(メスキータ)などを模した内装は一見の価値ありです。その他のコートも趣向を凝らした素晴らしい造りで、それぞれのコートを歩き回るだけでまるで世界中の観光地を巡っているような気分になれるでしょう。
メインエントランスから最後の出口までは、ゆっくり歩いて1時間ほどです。
チュニジアコート
こちらはエジプトコート
こちらはチャイナ・コート
ペルシャコート内にある
世界一美しいと言われるスターバックスコーヒー
こちらはインドコート
もちろん入店しているお店やレストランもその地域の特色に合わせたものとなっています。海外旅行中に現地の食事が舌に合わないと楽しみも半減してしまいますが、ここでなら多種多様な選択肢の中から自分にあったものを選ぶことができます。レストランが複数ありますので、食事の心配も必要なしです!
モール内には映画館もあり、お土産物屋も充実しているし、ちょっとした小物が必要なら日本のダイソーもあります。
高級ブランドショップなどは入っていませんが、リーズナブルでお手頃なショップが沢山入っているので、お得なお買い物がしたい人には楽しいモールです
デベロッパーのナキール社は、今後イブン・バトゥータ・モールの規模を拡大していく意向だとしています。
モール内に今後の拡大後の様子が模型で展示されていました
現在建設中の人工島パーム・ジュベル・アリが完成すれば、その傾向に拍車がかかることでしょう。さらに魅力的になっていくこと間違いないイブン・バトゥータ・モール。ドバイを旅する観光客にとって、ますます見逃せないスポットになっていくこと間違いなしです。
◆アクセス
タクシー:ドバイ国際空港より約30分
電車:ドバイ国際空港より約50分
(ドバイメトロ・レッドラインのイブン・バトゥータ駅直結)
◆所在地:Ibn Battuta Mall Sheikh Zayed Road Dubai UAE
◆営業時間:10:00~22:00(日曜~水曜)、10:00~0:00(木曜~土曜)
※ラマダンの月はショッピングセンターとエンターテイメントは深夜1:00まで、
レストランは深夜2:00まで営業